
基礎トランジスタ・アンプ設計法
「ラジオ技術」誌上の過去2年半にわたる連載記事をまとめたものであり、黒田徹 著「実験で学ぶ 最新トランジスタ・アンプ設計法」でアンプ設計の概念を学んだ人や、ある程度アナログ回路のわかる人を対象に、本格的オーディオ・アンプの設計法を解説。
ミラー効果やスタガという概念を用いる古典的設計方法はつとめて排除し、全体を現代的な階層化設計スタイルで統一。なお、古典的設計法に親しんだ読者の頭に当然浮かぶであろう疑問に答えるため、対話形式を取り入れている。
第1章/第2章では、アンプの設計の古典的アプローチとモダン・アプローチを対比させ、後者のメリットを説明。また、伝達関数の概念や周波数特性の計算法を基礎から学ぶ。
第3章/第4章では、雑音指数の概念と具体的な計算方法を、確立理論を用いずにくわしく述べている。また、イコライザ・アンプのRIAA素子定数のさまざまな算出法(BASICプログラムを含む)や、カレント・ミラー回路、位相補正法などにも言及している。
第5章では、TRアンプ特有の暴徒・2次降伏破壊のメカニズムとその対比法を理論的かつ具体的に解説。バイポーラ・パワーTRおよびパワーMOS・FETを用いた超低ひずみ率アンプを設計する。

[CONTENTS]
第1章 現代アンプ設計入門
1. TRアンプ設計の特徴2. 差動2段DCアンプの設計
3. 裸特性とひずみ率
第2章 周波数特性
1. 複素数の性質2. 回転ベクトルと正弦波
3. アドミタンスとインピーダンス
4. CR1段型LPFの周波数特性
5. ラプラス変換と伝達関数
6. ミラー効果
7. 位相補正
8. 極(ポール)
第3章 イコライザ・アンプの設計
1. RIAA特性2. イコライザ回路の素子定数
3. 正確なNF型イコライザ
4. MM型カートリッジ用NF型イコライザ・アンプ
5. カレント・ミラー負荷・差動2段NF型イコライザ・アンプ
第4章 低雑音増幅器
1. 雑音の性質2. MCヘッド・アンプの設計
3. FET差動増幅回路の雑音指数
4. TR差動増幅回路の雑音指数
5. オペアンプの雑音特性
6. オペアンプの雑音指数
7. 超低雑音オペアンプLT1028を用いたMC専用イコライザ
第5章 パワー・アンプの設計
1. 現代パワー・アンプの源流2. '70年代前期のパワー・アンプ
3. '70年代中期のパワー・アンプ
4. '70年代後期のパワー・アンプ
5. 出力段の放熱設計
6. 出力段のバイアス設計
7. ドライブ段の設計
8. 出力段の発振対策
9. 安全動作領域
10. 保護回路
11. 50W出力DCアンプの設計
12. 3段ダーリントン出力段アンプ
13. 50W出力FETパワー・アンプの設計















